・盗まれた勝利&穢された権威2006年03月13日 19時39分15秒

今日は、もう、スープカレーに関してブログを書いたので、書くのはやめようかと思いましたが、やはり、野球を愛するものとして、これほどの侮辱、屈辱を味わったことがないので、ここに記しておかなくてはいけないと思い、再度筆をとりました。

WBCの二次リーグ戦、日本対アメリカ戦を多くの方が見て、多く日本人が憤慨したであろうことは間違いないだろう。

もちろん、その場面とは、8回表1アウト満塁からの、西岡選手のタッチアップのところである。実際の結果がどうであったのかが問題ではない。(感情としては問題だが。映像で見ても、西岡選手は正しく離塁しているように見えるし)王監督もおっしゃっていたが、

「判定が覆ったこと」

これが、最大の問題なのである。

「審判の判定は絶対である」

一昔前の日本の審判は「俺がルールブックだ!」とのたまった方もいらっしゃったほどだ。それはそれで構わない。それくらいであって欲しい。今回も権限がなかったのに、二塁塁審が判断したのが間違い、、、とするなら、彼を厳罰に処してほしい。少なくともこのWBCでは二度と裁かないように。でも、実情は異なるでしょう?といいたい。アメリカを勝たせるために判定したとまでは言わない。そこまでは疑いたくない。信じさせてくれ。スポーツマンシップの良心という奴を。

ただ、今回の球審は、元メジャーの審判で、現在は、労使交渉の結果、マイナーに異動している方だそうだ。二塁塁審はバリバリのマイナーリーグ審判。つまり、彼らの中の格付けは球審からすると、お前は黙ってろくらいな格差があると思われる。MLBが今回の大会に際してメジャーの審判を用意できなかった(交渉決裂)ことがそもそもの問題の1つではある。だが、ことここにいたっては仕方がない。ただ、原則は、「一番近い場所にいた人間の判断を確認する」だと思われる。そういう意味では、アピールされて、即座にコールした二塁塁審もダメだし、その後、アメリカチーム監督にしつこく抗議されて判定を覆した球審はもっとダメだ。

結局、世界最高舞台での試合、のはずが、選手は一流であったが、審判はそうではなかった、ということになるのであろうか。。。

ただでさえ、今回、この審判問題では、「野球というスポーツの限界」を少し垣間見せられている感がするのに、こんなことが起こっては非常に悲しい話である。「野球の限界」、それは、サッカーは国際試合において、まず、当事者国出身の審判がそれを裁くことはない。公正を保つためだ。(もちろん、彼らは偉大なアマチュアで、そのために、プレッシャーに見合った報酬をえられない、名誉を求める素晴らしい職であるがために、まま買収などといった暗い側面をもっていることも事実ではあるが。それに比べれば、野球の審判は報酬も得ているし恵まれてはいるはずで、プロフェッショナルなはずだ)
だが、野球の審判ができるとなると、アメリカ、中南米、日本、韓国、など非常に限られた国の人間になってしまう。おまけに英語が話せるかどうか、となると今回の場合、アメリカ人審判しか用意できなかったのも、わからなくはない。でも、この「歴史的屈辱の失敗」を糧に、世界共通審判の育成などを次回にむけて、未来にむけておこなっていかなくてはいけない。(ビデオリプレイの導入に関しては、必ずしも肯定的ではないです。曖昧さもスポーツのよいところではあるはずなので。)

しかし、今回のことはこれで終わらせてはいけない。
こんな屈辱的な馬鹿にされたことをされてほおっておいてよいはずがない。
"Great" Sadaharu Oh に恥をかかせたままで終わらせてはいけない。
日本代表戦士たちよ!メキシコに勝つのはもちろん、韓国にも勝利してリベンジした上で、準決勝で必ずやアメリカと対戦し(もちろん、アメリカが準決勝に進出しない可能性もあるのだけど)、勝利することを誓ってほしい。

頑張れ!ニッポン!!!

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