・「Girlschool」 "The Collection"2006年07月04日 09時00分00秒

映画「METAL - a headbanger's Journey -」で、紹介されていたバンドは、たいてい知っていたのだが、MotorheadLemmy が話していた、Girlschool に関しては、恥ずかしながらほとんど知識がなかった。

The Runaways がアメリカの雄(女性に、「雄」という表現は失礼にも思うが、JoanJett くらい格好いい姉御をイメージしてもらえれば「雄」という表現はあながち間違いでないこともわかってもらえるだろう(笑))とすれば、British な雄は、彼女たちくらいに思っていた。

しかし、調べれば調べるほど、そうではないことに気がつく。確かに年代は近いものがあるが、Girlschool は、まぎれもなく、NWOBHM (New Wave Of British Heavy Metal)のムーブメントの一翼を担っていたことは間違いない。そして、実際に入門用にベスト盤を購入。今回のレビューにいたる。「またベスト盤かよ?」という声が聞えそうではあるが、レビューと同時に、わたし自身も再勉強しているのでご容赦ください。必ずしも、新しいアルバムをレビューするわけでもないこともね。

●「Girlschool」 "The Collection" ★★★★
http://www.girlschool.co.uk/

DISK1:

01.Take It All Away
02.It Could Be Better
03.Emergency
04.Furniture Fire
05.Nothing To Lose
06.Baby Doll
07.Race With The Devil
08.Take It All Away (Alternate Ver.)
09.Yeah Right
10.The Hunter
11.Please Don't Touch (Headgirl)
12.Emergency (Motorhead feat. Denise Dufort)
13.Bomber
14.Hit And Run
15.Tonight
16.C'mon Lets Go
17.Tonight (LIVE Ver.)
18.Demolition Boys (LIVE Ver.)
19.Don't Call It Love
20.Wildlife
21.Don't Stop
22.1-2-3-4 Rock 'N' Roll
23.Tush
24.20th Century Boy
25.Breaking The Rules

DISK2:

01.I'm The Leader Of The Gang
02.Burning In The Heat
03.Surrender
04.Never Too Late
05.Demolition Boys (Studio Ver.)
06.Kick It Down
07.Screaming Blue Murder
08.Flesh And Blood
09.Play Dirty
10.I Like It Like That (Previously Unreleased)
11.Play With Fire
12.Tiger Feet
13.Fox On The Run
14.Head Over Heels
15.This Time
16.Too Hot To Handle
17.All Day All Night
18.Up All Night
19.Action
20.Future Flash
21.Back For More
22.Yeah Right

みてのとおり、二枚組みである。曲数膨大なところから見ても彼女たちのキャリアの長さと深さをうかがわせる。現在も活動を続けておられるようだし(公式サイトには、今年にはいっても活動がある)。
それよりも何よりも、Lemmyが映画でいっていたように「彼女たちは、下手な連中よりよっぽどうまいぜ」というのは間違いない。クオリティの高さとパワフルなサウンドに驚愕し、彼女たちを今まで知らなかったことの無知蒙昧さを悔いた。特に、ギターの凄さは一度聴いていただきたい。さすがは、NWOBHMの旗手の一組だけのことはある。

さて、楽曲としておススメなのは、DISK1からは、

07.Race With The Devil
14.Hit And Run
15.Tonight
19.Don't Call It Love

あたりであろうか。Tonightは、ライブテイクも収録されているので二度楽しい。とにかく、リフのセンスの良さと、ノリのよさ、そしてソロで弾きまくりのギター。いうことのなり三曲です。出だしから、耳に残る印象的なリフで始まる07、ハードはロックナンバーの典型といっていい14、そして、パワフルな中にも女性らしいキュートさと印象に残るリフのある15。ソロで哭きの入る19。そして、DISK1,2どうこうでなく、カバー曲として、

DISK1:
24.20th Century Boy
DISK2:
13.Fox On The Run

前者は、いわずと知れた、T.REX の名曲中の名曲。出だしのリフはロックを知らない人でもCFなどで知らない間に耳にしたことがあるはず。この名曲を忠実に、且つ、彼女たちらしさを出した感じでよく再現している。後者は、Sweet の名曲中の名曲。個人的には大好きな曲で、彼女たち以外にも実は、結構多くのバンドにカバーされている曲です。ですが、オリジナルを知らない人が多いのが少しさびしい。これを機に聴いてみてください。