・「METAL - A Headbangaer's Journey - 」 ― 2006年06月26日 09時00分00秒
映画好きで、HR/HM 好きの僕が、絶対に見逃すことのできない映画が封切られた。聖地巡礼のようなものだ。Tony Iommi(BlackSabbath)
Ronny James Dio(Dio)
Bruce Dickinson(IRONMAIDEN)
Dee Snider(Twisted Sister)
Vince Neil(Motley Crue)
Lemmy(Motorhead)
ほかほか
また、懐かしいライブ映像も楽しいし、プロモビデオも嬉しい。"We’re Not Gonna Take It"が流れた時など、思わず口ずさんだくらいだ。
だが、豊富なタレントにインタビューしているから素晴らしいのではない。SAM=DANNは、やはり学者だけに切り口が素晴らしい。もちろん、当初の想起課題は、「なぜ、メタルは嫌われるのか?」ではあるのだが、それを検証(かれとしては、反証を見つけ上で、最終的にいかにメタルを保護するか?という論調にもっていきたいのであろうが。まったくもって、意思に同意する。盲目的ではないが(笑))するために、いくつかのステップを踏んでいるところが素晴らしいのだ。
つまり、まずは「HEAVY METALとはなんぞや?」から始まり、その歴史をたどる旅を開始する。もちろん、彼のおこなっているメタルのカテゴリー分類に関しては異論を挟む専門家、素人は山ほど居ると思われるが、彼の目指していることには同意するだろう。
HEAVY METALの始祖はいつで、なにで、みたいなことも、インタビューと観点を複数用意することで、強引に1つの結論に結び付けていないところも無難ではないだろうか。
しかし、この後も、トピックをいろんな観点に対して設け、それに対してのインタビュー取材を行っているのが面白い。ミュージシャンへのインタビューはもちろんのことだが、社会学者、歴史学者、宗教関係者、メタルが、ややもすれば、ドラッグ、セックス、バイオレンス、アルコールなど、社会のネガティヴ要素の代名詞のように簡単に片付けられがちなところを、本当にそうか?もっと深くかかわっているところもあれば、メタルの象徴は、
「パワーと強さ」 → ややもすれば、男性的
と、いうところが間違った形で解釈されているだけ、なのではないか?タブーを堂々と行っているからこそ、スケープゴートになっているのではないか?でも、青少年もライブや音楽でエネルギーを発散してるからこそ犯罪に走らないのではないか?(とはいえ、アルコール、ドラッグ、セックスに関してはこれではクリアできないのだが、他の音楽だってそれは一緒だろう。パンクとここはなにが違うのだ?ラップと何が違うのだ?ってこれは、SAMは主張してません。僕の主張です(笑))
ぐだぐだいう人は、一度、ライブハウスでモッシュを経験してみるといい。恐ろしくバイオレントで恐ろしくエネルギッシュで、それでいて、一体感があり、(アーティストからの)パワーを感じることができる環境は、今となってはなかなか味わえない。やばい、ライブに行きたくなってきた!
「"Suicide Solution(邦題:自殺志願)"を聴いて、自殺する奴なんているか?自殺なんて、生きる気力やエネルギーをなくした奴のすることだろう?メタルのライブにきたら、間違いなくパワーをオーディエンスは受け取るわけで、自殺にそれで走るなんていう連中は、まさにメタルの何かを知らないってことさ(笑)」という話や、「わたしのステージは、何度か公演禁止になったことがあるが理由を聞いたら『血が流れるから』と説明されたことがあるんだよ。くくく、でも、よっぽど『マクベス』の方が大量の血糊を使っていると思うがね」という話など、ミュージシャンの主張、エピソードがとにかく満載で見ていてあっという間に時間が過ぎる。
とにかく、メタルという音楽のファンではなくても、ロックファンでも十分楽しめる映画だと思うし、貴重な映像も山盛りなので、ぜひぜひ、一度ごらんになることをお薦めします。点数は、もちろん、無限大です。(笑)
最後に感動したことを1つ。
映画は、渋谷のシネアミューズで見ました。さほど大きくない映画館でした。いろんなバンドの黒いTシャツを着た人が多く(女性も多い)それだけでも少し嬉しく思ったのですが、映画が終わってもスタッフロールが終わるまで誰一人として席を立たなかったことに一番感動しました!
Heavy Metal 最高! Hell Yeah!!
★公式サウンドトラック★
★輸入版 映画DVD★
この疑問に、人類学者である主人公が立ち上がり、世界をツアーしていき、多種多様なインタビュー、歴史を振り返るという、非常に非常に非常に意義のある映画だ!!!
●「METAL - A Headbanger's Journey - 」 ★∞★
日本語版公式サイト:
http://www.metal-movie.com/
英語版公式サイト:
http://www.metalhistory.com/
とにかく、出演(つまりは、インタビューに答えている)ミュージシャンが凄い!監督・脚本・主演のサム・ダンの情熱に打たれてのことであろうか?とにかく綺羅星のごときスター達のインタビューが聞けて楽しい。これだけでも一見の価値は間違いなくある。
また、懐かしいライブ映像も楽しいし、プロモビデオも嬉しい。"We’re Not Gonna Take It"が流れた時など、思わず口ずさんだくらいだ。
だが、豊富なタレントにインタビューしているから素晴らしいのではない。SAM=DANNは、やはり学者だけに切り口が素晴らしい。もちろん、当初の想起課題は、「なぜ、メタルは嫌われるのか?」ではあるのだが、それを検証(かれとしては、反証を見つけ上で、最終的にいかにメタルを保護するか?という論調にもっていきたいのであろうが。まったくもって、意思に同意する。盲目的ではないが(笑))するために、いくつかのステップを踏んでいるところが素晴らしいのだ。
つまり、まずは「HEAVY METALとはなんぞや?」から始まり、その歴史をたどる旅を開始する。もちろん、彼のおこなっているメタルのカテゴリー分類に関しては異論を挟む専門家、素人は山ほど居ると思われるが、彼の目指していることには同意するだろう。
HEAVY METALの始祖はいつで、なにで、みたいなことも、インタビューと観点を複数用意することで、強引に1つの結論に結び付けていないところも無難ではないだろうか。
しかし、この後も、トピックをいろんな観点に対して設け、それに対してのインタビュー取材を行っているのが面白い。ミュージシャンへのインタビューはもちろんのことだが、社会学者、歴史学者、宗教関係者、メタルが、ややもすれば、ドラッグ、セックス、バイオレンス、アルコールなど、社会のネガティヴ要素の代名詞のように簡単に片付けられがちなところを、本当にそうか?もっと深くかかわっているところもあれば、メタルの象徴は、
「パワーと強さ」 → ややもすれば、男性的
と、いうところが間違った形で解釈されているだけ、なのではないか?タブーを堂々と行っているからこそ、スケープゴートになっているのではないか?でも、青少年もライブや音楽でエネルギーを発散してるからこそ犯罪に走らないのではないか?(とはいえ、アルコール、ドラッグ、セックスに関してはこれではクリアできないのだが、他の音楽だってそれは一緒だろう。パンクとここはなにが違うのだ?ラップと何が違うのだ?ってこれは、SAMは主張してません。僕の主張です(笑))
ぐだぐだいう人は、一度、ライブハウスでモッシュを経験してみるといい。恐ろしくバイオレントで恐ろしくエネルギッシュで、それでいて、一体感があり、(アーティストからの)パワーを感じることができる環境は、今となってはなかなか味わえない。やばい、ライブに行きたくなってきた!
「"Suicide Solution(邦題:自殺志願)"を聴いて、自殺する奴なんているか?自殺なんて、生きる気力やエネルギーをなくした奴のすることだろう?メタルのライブにきたら、間違いなくパワーをオーディエンスは受け取るわけで、自殺にそれで走るなんていう連中は、まさにメタルの何かを知らないってことさ(笑)」という話や、「わたしのステージは、何度か公演禁止になったことがあるが理由を聞いたら『血が流れるから』と説明されたことがあるんだよ。くくく、でも、よっぽど『マクベス』の方が大量の血糊を使っていると思うがね」という話など、ミュージシャンの主張、エピソードがとにかく満載で見ていてあっという間に時間が過ぎる。
とにかく、メタルという音楽のファンではなくても、ロックファンでも十分楽しめる映画だと思うし、貴重な映像も山盛りなので、ぜひぜひ、一度ごらんになることをお薦めします。点数は、もちろん、無限大です。(笑)
最後に感動したことを1つ。
映画は、渋谷のシネアミューズで見ました。さほど大きくない映画館でした。いろんなバンドの黒いTシャツを着た人が多く(女性も多い)それだけでも少し嬉しく思ったのですが、映画が終わってもスタッフロールが終わるまで誰一人として席を立たなかったことに一番感動しました!
Heavy Metal 最高! Hell Yeah!!
★公式サウンドトラック★
★輸入版 映画DVD★