・球春到来!2006年03月26日 20時25分27秒

さて、プロ野球・パシフィックリーグの開幕から1日経過したが、いよいよ球春到来である。WBCでの日本代表の活躍からか、この2日間の観客動員数は、去年に比べれば2、3万人多いようである。

札幌ドーム、福岡yahooドームがそれなりに入るのはわかるが、インボイス西武ドームにも連日3万人を超える観客が集まったというのは素晴らしいことである。

これが、一過性のものにならないように、シーズンの試合も1試合1試合緊迫感のある全力プレーを見せていって欲しいと思う。

ただ、そのためには、選手達の頑張りをサポートしていくための、球団の努力はもちろんのこと、各メディアの努力が必要だと思われる。

球団は、選手をアピールするためにいかに何をさせるか?そして、選手達が全力プレーできるためのコンディショニングであろう。そして、流石にパリーグに関しては、この意気込みは感じられる。(セリーグは開幕してないので)

さて、問題は、メディア、特にTVだ。

「コンテンツがよければ売れる」という本質論的な時代は終わった。特に野球はWBCで少し、ほんの少しだけ、可能性がでてきただけであり、サッカーの後塵を拝しているイメージはかわっていない。そして、そのサッカーも決して、ドメスティックリーグである、Jリーグの試合の人気がとてつもなく高いわけではない。日本代表が、人気があるのである。ナショナリズムを感じることの少ない昨今において、年に何度も「日本」を背負う代表戦のあるサッカーが若者をとらえているのではないだろうか。と、すると、WBCは所詮、代表の試合でしかなく、これから1年の長きにわたってのペナントレースをいかに注目させて、観客をよび、視聴率をあげ、マーチャンダイスを稼ぐか?だ。

さて、球団が弱いから視聴率が低い、だけだろうか?
ゼロではない。有名選手がいないから視聴率が低い、だろうか?ゼロではない。いないより、いたほうがいい。ただ、その選手だけで視聴率をあげるようなスター選手は、誤解を恐れずにいえば、今の日本プロ野球界には3人しかいない。

清原選手(オリックス)
新庄選手(日本ハム)
松坂選手(西武)

くらいであろう。そう、スターは少ないのだ。今回のWBC組の中からスターが登場する可能性もあるが、それは、今後のメディアの「スターづくり」次第ではないだろうか。往々にして、こういう時に限って、写真週刊誌によって足がひっぱられることになることが多いので、球団の皆さん、頑張ってくださいね(笑)。

あとは、TV局だ。
始球式などにも自分のTV局の番組の番宣でタレントを使うとかは安易じゃないかと思うし(去年の日本シリーズ第一戦は、正直微妙だった)、何かあれば、タレントをもってくるのは非常に安易で不愉快だ。お金をかけるのであれば、どうすれば、野球の臨場感や、選手達がどういう思いで試合にのぞんでいるのか?とか、伝えるべきところは山ほどあると思われる。なんでもかんでもアメリカがいいというわけではないが、やはりカメラアングルや、カットの切り替え1つもってしても学ぶべきところはある。それに、大勢の日本人が今回のESPNのWBCのカメラを体験していることも忘れてはいけない。

現場の気持ち、努力、工夫がそのまま実施されることが少ないのも仕事の上ではよくあることだと思われるが、野球を愛する心をもって、コンセプトを履き違えず、頑張っていただきたいと思います。選手以上に、今年の野球メディアの皆さん、頑張ってください!よろしくお願いいたします。